※下記データーは、メーカー発表値に、個人的見解を加味したものです。

エンジン不調

◯2速ギアが走行中に抜け、ニュートラルに戻る。走行中、エンジン回転数は上がるが速度が上がらない。  

 走行中、エンジン回転数が滑らかに上下しない。 エンジンが温まるとシフトチェンジがやりにくい。

 

 ※2速ギアが抜ける場合は、ミッション修理が必要でエンジンを下し、全分解が必要です。ミッション

  は、組み合わせがありますので、片方だけギアを変えるとギア鳴り等の影響が出ますので、ほぼ、一

  式交換になります。また、2速からニュートラルに押し戻される状態だと、シフトフォークや、シフト

  ドラムも交換になるケースがほとんどです。

 

 ※走行中にエンジン回転と車速がずれる場合は、クラッチ板が滑っていますので、交換が必要です。サ

  イドスタンドで作業を行えば、エンジンオイルを抜かずに作業が可能です。

 

 ※エンジン回転数が滑らかに上下しない場合は、キャブレターの調整を行えば治る場合がほとんどです

  が、クラッチ板が引きずっている場合は、クラッチ板の交換も必要です。ただ、社外品のクラッチマ

  スター等を使用し、クラッチが機械的に切れなくなっている場合は、クラッチマスターの交換も必要

  です。

 

 ※エンジンが温まるとシフトチェンジがやりにくい場合は、クラッチ板が引きずっていますので、ク

  ラッチ板に原因がある場合は、クラッチ板交換、クラッチマスターのピストン径が合っていない場合

  は、クラッチマスターの交換が必要です。今までの修理例で、2005年の限定車のほとんどすべてと

  2006年式の最初のころの車体は、クラッチ板自体が良く無いようで、新車時よりも距離が延びるにし

  たがって症状が酷くなっていきます。おそらくクラッチ板の材質の問題と使用により、薄くなってく

  ることによる状態の悪化が原因かと思います。新品に交換するとすっかり治ります。